暮れる町並み


久しぶりに夫婦で一緒に過ごす週末。
色付いた街路樹の銀杏が、夕日に照らされてハラリハラリと舞い落ちる中、
自転車に乗ってレンタルDVDを返しに行きました。
鍋の材料を買って帰る頃には、日が落ち、連なる車が忙しそうに走っています。
鼻の頭がちょっと冷たくて、ペダルを漕ぎながら、2013年の東京が暮れて行くのを実感しました。

一緒に見ること


甥っ子は、NHKで放送している「ひつじのショーン」というアニメーションが大好き。録画して何度も見ていて、私が遊びに行くと、お気に入りのストーリーを紹介してくれます。
先日、見せてくれた話は、羊のショーンと番犬のピッツァが、自分達が映っている思い出のフィルムを映写機で投影して楽しむというもの。甥っ子は私にそれを見せる時、ショーンとピッツァが仲良く並んで座っているように、ソファーに嬉しそうに並んで座るのです。
この坊やは、思い出や感動を親しい人と共有する楽しさを知っている…。そのことにちょっとした感動を覚えました。


彼岸花を見つめる


秋分の日に合わせたように、情熱的な赤い花を咲かせる彼岸花。
彼岸に咲く、その赤は命の色に見えます。
光と影をはかり知る力を感じます。
私は春に咲く白い木蓮と同じくらい、この花に惹かれますが、それは、好きというよりも、ぐいっとひっぱられる感じ。ただ、その赤色をじーっと見つめてしまうのです。

焼き魚と言えば「細口鰈」




「細口鰈(カレイ)」は故郷ではポピュラーなお魚の一つ。
昔は個人商店(だと思われる)のお魚屋さんの店先で、鰈等を串に刺して焼いている光景をよく目にしました。
お肉屋さんでコロッケを買う感じで、お魚屋さんで焼き鰈を買うというのが日常的なものでした。
最近は、こういった小さな鮮魚店が減り、その代わりに大型商業施設やスーパーの一画で鰈のパック詰めが売られていることの方が多く、ちょっと味気ない感じになってきました。
販売スタイルは変わってきたものの、鰈の美味しさは昔と同じ。子供でも小骨が少なく食べやすく、焼き魚なら鰈が一番!と思っていました。とても淡白な魚ですが、焼き目のついた焦げ目にちょいと垂らしたお醤油がからまり、鰈独特の香ばしさが口の中に広がります。
ちなみに鰈は白い方を上(表)にして食べますが、裏側は黒色で両目もそっちについています。

怪我をして思ったこと

レンガの階段を踏み外し、両膝を大きく擦りむきました。ついでに片足ねん挫も。
子供の頃よりインドア派の私としては、これだけ大きな擦り傷は初めての経験。
取りあえず歯をくいしばり消毒したものの、家に小さな絆創膏しかなく、継ぎ接ぎだらけで傷口を塞いでみましたが、ジンジン痛みが増すばかり。
おとなしく横になって過ごしました。
両足が不自由だと、立ち上がるのも一苦労で、寝返りも打てない状態です。
私にはこれくらいの怪我でもしんどいのに、戦争とかで負傷したら辛いってレベルではないな…と思ったり、年寄りが怪我をしたら大変だ…と妙に納得してみたり、何年も全身不随で寝たきりだった亡き祖母は苦しかっただろうな…としみじみ思ったり、自分の脚を眺めながら、いろんな痛みを想像してしまいました。

夜になって、夫が買ってきてくれた大きな絆創膏に貼り替え、きちんと傷口を塞ぐと、ホッと一安心。
その日見た夢で、私は空を飛んでいました。空を飛びながら、子供のころ祖母に連れられて通っていた老夫婦が経営する床屋さんのあった場所を訪れます。
しかし、その床屋さんはすでに無くなっていて、その辺りをグルグル低空飛行しているのでした。
目が覚め、絆創膏を貼り替えようと傷を見てみると、出血が止り、痛みも退いてきているようでした。

花の名前

夫が、向かいのマンションの庭に咲く花を指差し、「あそこに綺麗な花が咲いているよね、知っている?」と尋ねてきました。

見ると濃いピンク色の石南花(シャクナゲ)の花が咲いています。
私が「ああ、シャクナゲだね」と答えると、
彼は「あの花がシャクナゲっていうのかあ…。親父がよく口にしていた花の名前だなあ、あの花だったのかあ…」としみじみと山登りの好きだった亡き父を思い出したようです。

シャクナゲという名前を知る前のことですが、夫はその花の夢を見たそうです。
夢の中で、夫はその花の近くに立っていて、通行人に「綺麗な花ですね、何と言う花ですか?」と尋ねられたのだそうです。
夫は、何の迷いもなく「その花はケイトウです!」と答えたのでそうです。

手作りハーブ水


ベランダのセンテッドゼラニウム(ローズゼラニウム)とローズマリーでハーブ水を作ってみました。
(1) 適当に摘み取ったハーブの葉のエキスをお湯で煮出して濾した液300ccにクエン酸の粉小さじ1+グリセリン小さじ1〜2を加え混ぜ合わせます。
(2) ラベンダー、ローズマリー、ペパーミント、ティトリーのエッセンシャルオイルを、5ccの消毒用エタノールで希釈し、(1)の液に加えて完成。

スプレーボトルに入れ冷蔵庫で保管して、風呂上がりのボディケア用に使ってみようと思っています。旦那さんの頭皮にもふりかけてみようかな…。

春を食す - eat spring -

先日、マレーシアの友人と和食店に行き、山菜の天ぷらをいただきました。
楤の芽、蕗の薹、ウドの葉。
春の香りが口の中に広がって、幸せを噛み締めました。

その香りの中、子供の頃、実家近くに楤の芽を摘みに行った事を思い出しました。
正直、子供の頃は、父は何故こんなに嬉しそうに食べるのだろう?と思っていたのです。
田舎の子供にとって、山菜は、ただその辺の草木。エビの天ぷらの方が何倍も美味しかったのです。

今になって、両親が山菜採りに連れて行ってくれたことへの感謝も噛み締めるのでした。




夢の中の住まい


時々、部屋が沢山ある家に住んでいるという夢を見ます。広々とした部屋がいくつもある家に住んでいたり、引っ越してきたりする夢です。
豪華なマンションだったり、古民家風の一軒家だったり、自分の実家や以前住んでいたマンションをアレンジした感じの住まいだったり、外観はまちまちなのですが、共通しているのは、沢山部屋があって、ゆったりした雰囲気があるのです。
その間取りは複雑で、忍者屋敷のように、あれっ?こんな所にも部屋があったんだあ!と、夢の中で、私はワクワクしながら家中をグルグル探検し、新たな部屋の存在を確認するのです。

先日も、幼い頃に住んでいた、建て替え前の実家のような一軒家に引っ越してきた夢をみました。板張りの廊下、曇りガラスに引き戸の玄関に、懐かしさを感じました。
しかし、いざ外出しようと思った時、玄関の鍵がネジ締り錠(昔の木製引き戸で用いられていた穴にゼンマイネジみたいなのを刺すやつ)で、外から閉めるにはどうしたら良いかわからず、家を離れられないというストーリー。

なんで似たような夢をみるのだろう…。
都会のマンション密集地、住宅ローンの返済に追われ、増え過ぎた持ち物を狭いスペースにいかに収納するか頭を悩ませる生活。
広々とした田舎育ちの私には、潜在意識の中に開放されたいという欲求があるのかもしれません。

ベーグルカフェでバレンタイン


バレンタインデイなので夫とデート。
といっても近所に最近できたベーグルとアメリカンスィーツのカフェでお茶をしただけなんですが。チョコレートのかわりに、美味しいベーグルサンドをごちそうしました。
普段あまり通らない裏路地を散策しながら、ぶらぶら歩いて片道20分、ささやかなデートを楽しみました。

東京に雪が降る日


昨日の天気予報で首都圏に大雪が降るかもしれないといわれていて、少しワクワクして就寝。
目が覚めたら、真っ白で静かな冬景色になっているのかな?
いつもと違う東京の姿を期待していました。

朝、確かにチラチラと雪が降って、ほんのり白くはなっていたけど、予想したほどではなかったなあ。昼には雨で溶けて消えてしまい、何だか中途半端な天気…。

ただ首都圏の電車は混雑して大変だったらしい。
交通機関がパニックする不安があっても、みんな仕事に向かおうとするところが、日本人の凄いというか…真面目過ぎるというか…気の毒なところというか…。

年にわずかの雪の日は、東京は休日になってしまえば良いのに…。
みんなで白い世界をのんびり過ごせたらなあと思うのでした。



寒い日が続いていて


日本海の厳しい吹雪に比べれば、東京の冬は過ごしやすいとはいえ、最高気温が10度を下回る日が続くと体全体がコチコチと固まってきます。ニュースではアルジェリアのテロとか、高校の体罰など、辛い話題が多く、気持ちもダウン傾向です。

暖かい感じの旅行や花の写真を見たり、読書をしたり、
春をじっと待つ今日この頃…。

山茶花の垣根


東京に来てからよく目にするようになった山茶花の垣根。
どちらかというともともとは西日本に自生する木だそうです。
椿と山茶花はよく似ていてどうやって識別したら良いのかな?と思っていましたが、花ごとポトンと落ちるのが椿で、花びらが徐々に散っていくのが山茶花だと聞いたことがあります。
先日東京に降った雪、山茶花の垣根に積もった姿が美しかったなあ…。

柚子を長く楽しむための作業


柚子を沢山いただきました。そのまま籠に入れておいても可愛らしく、良い香りが漂うのですが、一度に全部使いきれないと思い、分解保存することにしました。
柚子の汁を搾り、小さな容器に小分けし冷凍保存。これはポン酢やジュースにしていただきます。
皮は、表面の黄色いところを薄く削ぎ、ラップに包んで冷凍保存。こちらは料理用の薬味です。
果汁を搾った袋の部分をはぎ取り捨て、残った厚皮の部分はザルにのせて部屋の芳香に。爽やかな香りに包まれます。また、適量をガーゼ等に包みお風呂へ浮かべます。皮にウッド系のアロマオイルをちょっとプラスすると、より温かな感じになります。