朝まで生テレビの原発討論を見ていて感じたこと

タモリ倶楽部を見たあと、だらだらテレビをつけて夜更かししていたら「朝まで生テレビ」に…。原発についての討論で、賛成派と反対派が向き合う感じで番組が進行していました。

これまで何度か似たような番組があり、その度に、「原発事故そのもので死んだ人はいない」「原発を止めて節電を強いられても良いのですか?」「最悪の事態はさけられた」など賛成派の身勝手とも思える発言を聞いてきました。
直ちに死ななければ良いと言えること、これだけ国民に不利益をもたらす事故を招ねいてもまだ原発が必要だと言えることが、私にはどうしても理解できずにいました。

けれども、繰り返し賛成派の発言を見ていて、少しだけわかったことがあります。
賛成派の彼らは、自分のやってきたことは素晴らしいことだと信じていること。
彼らは、敗戦、オイルショックという悔しい思いをバネに、「いつか日本が世界一の技術国になってやるぞ」、「原子力というものをいつか技術的に克服してやるぞ」という夢を持ち続け生きてきたこと。
人は、恐ろしい現実を目の前にしても、夢を諦められず、自分のやってきたことを簡単に否定することはできないということ…。

原発に関して賛成派と反対派の議論がなかなか噛み合ないのは、長年、原発を愛し、身を捧げてきた人に、社会的客観的立場から「あのエネルギー危険だから今すぐ別れて、平凡だけど安心感のある他のエネルギーと結婚しなさい」と言っているようなものだから…。

だからといって、原発賛成派の意見に賛同することはできません。
私は、やっぱりもう原発は終わりにした方が良いと考えています。
国民は、原発愛で我を失っている人に惑わされぬようにして、冷静に未来のパートナーを選ばなくてはいけないのだと思います。